下郷町立下郷中学校

 「原子やエネルギー」のように、そのものを直接観察することができない場面では、その対象を実体として捉えることは難しい。見えている物体の変化や物体同士の相互作用をもとに、検証することを通じて概念として理解する必要がある。
 2年「原子」や3年「エネルギー」につなげるためにも、1年における「溶解」や「状態変化」の学習を通じて、粒子概念の獲得をねらいとしていきたい。
 上記の写真では「ろ過」の学習において、ろ紙に空いているすき間と粒子の大きさとの関係を、話し合いながら作図している様子である。砂糖の粒子は小さいためろ紙のすき間を通り抜けるが、デンプンの粒子は大きいためすき間を抜けられず、ろ紙上に残る。粒子そのものを見て比較することができないため、実験結果と矛盾しない内容で説明できるように、各班ごとに話し合いを進めた。当初はその見た目と手触りから、ザラザラした砂糖よりも、スベスベしたデンプンのほうが粒子として小さいと考えている生徒もいたが、この学習を通じて生徒全員が、砂糖の粒子よりもデンプンの粒子が大きいことに気づくことができた。
 最後は全体に向けて、電子黒板に作図しながらの発表となった。

学校名

下郷町立下郷中学校

テーマ 生徒一人ひとりが主体的・対話的に学び、科学的に問題を解決するために必要な知識・技能を育成する授業の在り方
都道府県 福島県
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