綾瀬市立綾南小学校

  理科の学習において機器の数量的制約から、教師側が実験や観察の成功例を準備することだけでは、児童の主体的な学びにならず、受動的な学習になってしまうか課題がある。まずは学ぶことの楽しさを感じさせ、児童一人ひとりが、前のめりになる授業を実施するために、本校の実験用具を充実させることは児童の成功体験の場面づくりや興味・関心を醸成するためにも必要不可欠であると考えた。
 5年生児童にアンケートを実施したところ、実験が好きは、62%であるのに対し、観察が好きは38%であった。このことから、2学期以降観察単元の工夫を更にすることで児童がさらに、学ぶことへ意欲が高まると考え、観察に必要な用具の充実や単元の工夫を取り入れ授業を展開していく。また、今後、再度アンケートを実施予定である。
 実践例【理科「めだかのたんじょう」】
 5年生理科「めだかのたんじょう」では、メダカの卵を観察した。従前の旧式顕微鏡では光量とレンズの清浄さが足りず、汚れなどをメダカの卵の一部として観察してしまうミスも散見された。しかし、今年度の顕微鏡では、よりクリアな画像から児童同士が「卵の中に何かある」「これみて」といったように自分からグループで話し合い、観察の結果をより深めようとする姿が見られた。
 夏休みに入る前には、メダカだけでなく他の水生生物への興味も高まり、同じ水槽に棲んでいるタニシの卵を児童から観察し、ノートにまとめる姿を見ることができた。

学校名 綾瀬市立綾南小学校
テーマ 「わかった、できた」があふれる授業
都道府県 神奈川県
学校ホームページ https://www15.schoolweb.ne.jp/swas/index.php?id=1410005

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