池上 重輔Jusuke Ikegami
日本と日本を取り巻く環境が激動していると言われますが、これらの多くは対応の仕方によって大きなチャンスになりえます。高校生の皆さんにはそのチャンスをつかみ取る可能性が広がっています。そのためには現在学校で学び・体験している内容ももちろん重要ですが、それに加えて必要なことを学ぶのがこのプログラムです。私の担当はリーダーシップです。リーダーシップは今後、学力などに関係なく多くの人に必要になり、そのリーダーシップの性質もかわってくると思われます。私は早稲田大学ビジネススクールで、海外と国内において様々な企業の経営幹部むけのリーダー教育にかかわってきました。自分自身のビジネス経験を含めて、ビジネス界とアカデミックの両面から世界レベルのリーダーとは何かを体感し、研究してきました。一方で、実家は北海道で主に不登校の生徒を対象にした高校、発達障害者向けの専門学校を経営しており、必ずしも今の常識では恵まれない状況における教育も見聞きしてきました。こうした背景から日産財団のご支援を受けて”教育の未来”を研究しています。今般はそうした経験と研究知見を総合的に組み合わせて皆さんとご一緒に教育の未来とリーダーシップを考察するセッションを行いたいと思います。
略歴
早稲田大学商学学術院教授、博士(経営学)
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)、MARS JAPAN、ソフトバンクECホールディングス、ニッセイ・キャピタルを経て2017年より現職。2015年より東洋インキSCホールディングス社外監査役。ケンブリッジ大学より経営学修士(MBA)一橋大学より経営学博士(DBA)を取得。専門は経営戦略、グローバル経営。早稲田大学商学部卒業。主な著書:インバウンド・ビジネス戦略(日本経済新聞社)、チャイナウエイ(英治出版)、カルロスゴーンの経営論(日本経済新聞社)、シチュエーショナル・ストラテジー(中央経済社)。