山県市立梅原小学校
本校は全校児童41名の小規模校であり、その特性を生かした学年縦断型のSTEAM学習に取り組んでいる。
まず、全校で実施した「コマの探究学習」では、1年生が「コマは下側が短いと長く回るんだよ」と6年生に説明する姿が見られるなど、自然な学び合いが生まれた。「長く回るコマをつくろう」を共通の目標に据え、児童は素材や形状の違いによる回転時間の変化を調べ、最後に全校コマ回し大会を開催した。大会の運営では、高学年が主体となり、「長く回るで賞」「きれいに回るで賞」など独自の賞を設定し、活動の意義づけと盛り上げに貢献した。
また、5・6年生を中心に取り組んだ「地域防災学習」では、毎年行う土砂災害対応訓練を起点に、地域の防災を自分ごととして捉える学習を展開した。児童は実際の地形観察、ハザードマップや立体地図の分析を行い、校区の地形的特徴を踏まえて危険箇所を探究した。立体地図上でビー玉を転がし、土砂や水の流れを再現することで、地域に潜む土砂災害・水害のリスクを視覚的に理解し、危険度を描き込んだ独自の防災マップを作成した。
小規模校だからこそ可能な密な関わりと異学年の学び合いが、児童一人ひとりの追究意欲を高め、学ぶ楽しさを実感できるSTEAM学習を実現した。
| 学校名 | 山県市立梅原小学校 |
|---|---|
| テーマ |
「トライアンドエラー」のある科学の楽しさを実感して学ぶ ~STEAM学習の学校経営への位置づけ~ |
| 都道府県 | 岐阜県 |
| 学校ホームページ | https://www.city.yamagata.gifu.jp/site/umeharasyo/ |








