高槻市立奥坂小学校

　本校の理科教育研究は「論理的思考力を育む理科教育～デジタルツールで思考過程を表現～」をテーマに、児童が自らの考えを整理し、思考の流れを可視化することで論理的に考える力を育てることを目的としている。今年度は、助成金により導入した MindMeister を中心に、児童がマインドマップを作成して自分の考えや得た知識を構造的に表す活動を展開した。また、Padlet を用いてクラス全体で考えを共有し合うことで、多様な視点から学びを深める場をつくった。
 　へちまの受粉や植物と日光のかかわりについての観察・実験の学習では、手順をフローチャートにまとめ、なぜその手順が必要なのか、理由を明確にする実践を行った。さらに、Kahoot による振り返りクイズを通して理解を確かめるなど、学習への意欲を高める工夫も取り入れている。児童からは「自分の考えをマップで整理するとわかりやすい」「友達のフローチャートは、より手順を効率化できる方法になっていた」といった意見が聞かれ、思考過程の共有が学びの深化につながっている。
 　今後は、可視化した思考をもとに自分の考えを文章として論理的に表現できることを目指し、自らの思考を言語化する指導の工夫を重ねていきたい。