成城学園初等学校
①活動内容
成城学園初等学校では、小学校6年理科「生物と環境」単元において、ネイチャーテクノロジーを活用した授業を実践しました。題材は、ハチの巣の形として知られるハニカム構造です。児童は紙や身近な材料を使い、三角柱・四角柱・六角柱を作成し、それぞれの強さや隙間の有無、住みやすさを比較しました。授業では、まず形ごとの特性を予想し、その後、実験や観察を通して結果を確かめます。活動を通じて、六角形が材料を無駄にせず、かつ高い強度を持つ合理的な構造であることを体感的に学びました。授業は学校内の教員との協働で立案し、事前・事後の質問紙調査を実施して、児童の考え方や理解の変化を記録しました。
②成果と今後
調査結果から、「六角形の形や丈夫さ、隙間のなさ、面積の広さ、住みやすさ」など複数の視点で説明できる児童が増加し、自然界に存在する合理性への理解が深まりました。また、「自然は大切か」という問いに対して、環境保全と文明発展の両立、生物の仕組みを暮らしに生かす重要性など、より具体的で多面的な理由を述べる児童も見られました。本実践の成果は、理科教育学会全国大会での発表や学会誌「理科教育学研究」への論文投稿を通して広く発信します。今後は、授業で使用する教材の改良を重ね、他のネイチャーテクノロジーの題材も取り入れながら、持続可能な社会の構築に向けて、生物多様性や自然環境保持の大切さを実感し、自ら考え行動できる児童の育成を目指して研究を継続していきます。
| 学校名 | 成城学園初等学校 |
|---|---|
| テーマ |
ネイチャーテクノロジーを活用した発展教材の開発と評価―小学校6年「生物と環境」におけるハニカム構造の学習を通して― |
| 都道府県 | 東京都 |
| 学校ホームページ | https://www.seijogakuen.ed.jp/shoto/ |








