堺市立新檜尾台小学校

              オリーブ農家による収穫と剪定の授業                    収穫したオリーブ実の選果作業する児童

 

1.概要

 本校の学校教育目標を「自立貢献~探究と協働をど真ん中におく学校~」を掲げ,全校で「総合」を中心に探究活動とカリキュラムマネージメントを実施している。3年次に,泉北地域の学習において,本地域がオリーブ等柑橘類の育成に適した土地であり気候も適していることを学んだ。市内でオリーブを栽培している農家の出前授業で,オリーブの木は「挿し木」で増やし易く,その一方でオリーブ油の搾りかすが9割あり,SDGsの観点で課題であることも知った。そこで「循環型社会の実現をめざしてオリーブを探究しオリーブ商品で地域を盛り上げよう」を目標に掲げ、校内にオリーブの森(第1期工事40本植樹)を作った。

 「オリーブ」を通じた探究活動は専門性を取り入れることにより探究が深まると考え,高等学校・大学・企業・地域・行政と連携体制が出来上がった。「児童生徒主体の学びと活動」をキーにした「オリーブを核とした6次産業プロジェクト」として地域課題や社会課題を解決する産官学民連携探究と位置づけた。

 

2.オリーブ探究活動(学年探究活動と個人探究活動)

 オリーブは,科学的にも未詳な部分も多くあり探究「搾りかす」の探究を学年探究Ⅰとして府立農芸高等学校と提携し「搾りかす」を従来の飼料に混ぜて「オリーブ豚」の生産を行う探究をスタートさせた。高校生出前授業を受け来春は今秋収穫した実の「搾りかす」を与え試験的に与え育てていく。

 学年探究Ⅱは,「葉緑体から発電が?」をテーマに摂南大学学生と行い,そのメカニズムを含めて探究を開始した。

個人探究は各人が定めた探究,テーマは「オリーブ葉を使ったお茶探究」「オリーブに寄る虫探究」「挿し木と種から育つオリーブ育成比較探究」等である。個人探究については,個人あるいはグループで113日にオリーブの森において中間報告会を実施して,来校者の皆様・地域の方や中学生にプレゼンテーション出来たことは,「主体的・対話的・深い学び」の充実につながっている。

学校名 堺市立新檜尾台小学校
テーマ

「リアルな活動」と「対話」を重視した持続可能なSTEAM教育の取組み  
~競争の学びから共創の学びの転換を図る「6次教育」の実践~

都道府県 大阪府
学校ホームページ https://www.sakai.ed.jp/sakai089/weblog
2025年

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