北九州市立大積小学校

 「教える」授業から「学び取る」授業へ。子どもたち一人一人が課題等を自己選択、自己決定することを通して、学びの転換にチャレンジしている。目指すのは、①自然や社会に主体的に関わる姿②自分の考えをもち、共に学び合うことで問題解決する過程を愉しむ姿③自分が学んだ価値を実感し、学びを生かすことを愉しむ姿である。
 第4学年理科「雨水のゆくえ」の実践では、単元を貫く問題を「大積小学校の運動場のひみつをさぐろう」とし、水の流れやしみ込み方、行方に着目して、それらと地面の傾きや土の粒の大きさ、水の状態変化とを関係付けていった。中でも抜群に水はけがよい本校の運動場の土と他の土の粒を比較し、どちらが大積小学校の運動場の土なのか、子どもたちは予想を基に探究していった。水は土の粒の大きさによって、しみ込み方に違いがあるのか、手触りや、タブレットのフロントカメラに取り付けるモバイル顕微鏡での観察、同量の土に同量の水を流し込む実験など、子どもたちが実験内容や順番、学ぶ形態を自己決定した。実験の結果や考察などをタブレットに記録、シンキングタイムで考えを共有することで考えを深めたり広げたりすることができた。あっという間に乾く本校の「運動場のひみつ」を学んだことと関係付けることができた。

 

 

 

 

 

学校名

北九州市立大積小学校

テーマ 問いを見付け、思考を紡ぎ、探究することを愉しむ子どもの育成
都道府県 福岡県
学校ホームページ otsumi-e@kita9.ed.jp