木津川市立泉川中学校

本研究では、地域の花であるアジサイを題材に、探究的な学びを通して非認知能力の育成をめざしている。今年度はまず、木津高校システム園芸科との連携によりアジサイの特徴や挿し木の方法を学ぶ講話を実施し、植物をどのような視点で観察すればよいか理解を深めた。さらに、校区内の岩船寺を訪れ、多様な品種や地域に根付くアジサイ文化を学びつつ実際の株を観察した。理科の授業では、咲いたアジサイを教材にして植物のつくりを詳しく観察し、種類の比較やデジタル顕微鏡を用いた細部の観察を行うことで、植物の多様性への気付きが広がった。また、岩船寺からいただいた挿し穂を用いて挿し木作業に取り組んだ。水耕栽培では発泡スチロールなど身近な材料を使い、手軽に取り組める方法を検討している。さらに、iPad のタイムラプス機能を活用して成長の変化を継続的に記録し、振り返りや比較の材料として活用した。これらの活動の様子は文化発表会や地域の祭りでも紹介し、生徒自身が学びの過程を地域に向けて発信する機会となった。

学校名 木津川市立泉川中学校
テーマ

非認知能力の育成を目指したふるさと学習 ~地域の花「アジサイ」の栽培活動を通して~

都道府県 京都府
学校ホームページ http://www.kizu.ed.jp/izumigawa-jhs
2025年

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