とどろみの森学園

   本校は山間部に位置し、かつては児童数十名の小規模校だったが、平成20年に公立の施設一体型小中一貫校として校舎を増設し、現在では児童生徒合わせて約1200名の大規模校となっている。自然豊かな環境に、新興住宅地の家庭と代々住み続ける家庭が混在する地域であり、人とのつながりに対する意識も多様である。

   このような背景を踏まえ、本校では「多様な価値観を認め合い、未来を主体的に生き抜く力」を育むことを目指し、探究型プログラミング教育に取り組んでいる。育成の中心となるのは、①問題解決力、②コミュニケーション力、③創造力を含む「考える力」である。

   6年生理科では、「大地のつくり」「変わりつづける大地」を基盤に地学的概念を学習する。今年度は、月や星の発展学習を通して星座の逸話や宇宙の構造に触れた経験を生かし、プログラミング言語とロボット操作の学習を行った。活動の中心は、火星に見立てたコースで障害物を避けながらロボットをゴールに導くチーム課題である。NASAの実際の探査活動や火星の地形の仕組みと既習内容を関連づけ、遠隔地からロボットを操作するという設定を導入することで、プログラムを組む必然性を高め、課題解決への意欲を喚起する工夫を施した。

   チームでの試行錯誤を通じて、論理的思考力、協働的な対話力、創造的な発想力が自然に育まれている。

学校名 とどろみの森学園
テーマ 進んで問いを立て、解決への糸口を楽しむ力を育む教育をめざして Society 5.0時代を豊かに生きるために必要な力とは 
都道府県 大阪府
学校ホームページ https://minohtodorominomorigakuen-edu.note.jp/