桑名市立長島中部小学校

   本校は、木曽三川下流部の輪中地帯に位置する。周辺は木曽川・長良川・揖斐川という大河川に囲まれており、多くが海抜0m地帯という歴史的な水害常襲地域である。一方、豊かな水の恵みを享受して、農業が盛んに行われてきたという歴史もある。本校は、理科を起点にして地域の防災に関わる材を探究する「教科横断型水災害防災カリキュラム」の構築を行うことで、児童の防災意識の変容や地域の自然や文化への愛着を促したいと考えている。本稿では、「流れる水のはたらき」の単元後の学習に行った「木曽三川下流部の治水史」についての探究の実践を紹介する。

  「デ・レーケの工事はどのような治水の効果があるのか」
明治時代に行われたヨハネス・デ・レーケ(1842-1913)の治水工事は、当時の国家予算のおよそ12%を投入するという大規模なものでした。子どもたちは、ここに問いを持ちます。
  「なぜ、多額のお金を使ってまで、工事をする必要があったのか」
古地図をもとに川の形の変遷を見ていく中で、仮説として、「川の形を変えると洪水が減るのではないか」という考えが見出されました。この仮説を検証するために、流水実験器を用いたモデル実験を行うことにしました。写真は条件制御をしながら、モデル実験を通して、治水効果を確かめている子どもたちの様子です。

学校名 桑名市立長島中部小学校
テーマ

「地域コンテンツの協働的探究を大切にした教科横断型防災カリキュラムの創造~ドローン映像を活用して~」

都道府県 三重県
学校ホームページ なし