宇都宮大学共同教育学部附属小学校
本研究では、宇宙を題材としながら、キーワードとして「開発」と「保全」の二つを柱に児童の問題解決のための資質・能力・情操の育成を目指している。
前期の実践では、例えば小学校4年生「もののあたたまり方」の単元において、実験として熱気球を取り扱った。「空気はどのようにあたたまるのだろうか」という問題に対して、児童は「水と同じようにあたたまった空気は上にいくのでは」と予想を立てた。しかし、空気は目に見えず、水のように色を付けることは困難である。そこで、目には見えない温度の変化による空気の移動を実体として捉え、考えをもつことができるように、あたたまった空気に着目できる小型の気球を教材として用いた。
ビニール袋内の空気を実験用コンロで熱することで、気球が浮く様子を体験したことで、気球の様子をいう事実を根拠に解釈することができた様子が見受けられた。
また、合わせて、気球がJAXAによって観測に用いられていたり、民間企業によって宇宙旅行を目指すことに用いられたりする様子を紹介したことで、自分たちの学習が宇宙や生活に結びついていることを実感する振り返りが見受けられた。
今後も、学年を問わず、宇宙を切り口に問題解決の資質・能力と探究心や保全への情操を養うことができるよう、単元や教材を工夫していくことを目指す。
| 学校名 | 宇都宮大学共同教育学部附属小学校 |
|---|---|
| テーマ |
宇宙に飛び出す理科授業 ~「開発」と「保全」~ |
| 都道府県 | 栃木県 |
| 学校ホームページ | http://www.edu.utsunomiya-u.ac.jp/fsight/elementaryschool/index.html |








